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産業情報FLOM掲載記事

これが我が社流の企業経営−5−
新天地へ飛躍を図る2社の経営術
淺地彩図園 株式会社(坂井郡金津町)
代表取締役 淺地 満夫 氏

「サイズエン」という名前でどんな会社を想像するだろうか。そんなユニークな社名を持つ会社が坂井郡金津町にある。この淺地彩図園は本来は織ネームデザインの会社。だが、本業から発想の飛躍を図り、ホームページ制作のインターネット事業部を社内ベンチャーとして立ち上げるなど、社名同様のユニークな事業展開を図っている。
そんな同社ホームページには、服飾デザイナーの卵を対象としたネーム販売など繊維関連の独自の業務と、ホームページ作成などの情報産業業務が混在する。この淺地満夫社長にインタビューした。

[企業概要]
 *淺地彩図園 株式会社

 住 所    坂井群金津町市姫2−3−10

※現在の住所は福井県あわら市市姫2-3-10です

 URL:http://www.asaji.co.jp/

これまでの御社の歴史を簡単に教えて下さい。

私が前身の「淺地紋工所」を創業したのが63年(昭和38年)。しばらくして現在の社名に変更し、86年に設備近代化資金、87年に地場産業育成資金の公的資金を活用して、業界でもトップクラスのコンピュータ設備を導入しました。その後、当社にとって大きな転機となったのは、95年に「一村一品運動」として金津町商工会が「蓮如上人の織短冊」という工芸品を作ることになりまして、そのデザイン部分でお声をかけていただいたことです。
  商工会という全く異業種の方との交流を通して、こういうところにもニーズがあるんだなと視野が広がると同時に、地域への貢献ということも意識するようになったんです。

その後、具体的にどんな事業を展開されたのですか。

  周辺地域の保育園児に、名前とかわいいイラスト入りのオリジナルネームを提供したり、専門学生などの服飾デザイナーの卵を対象にオリジナルネームの受注 を始めたりしました。
  いずれも採算だけを考えたらできなかったのですが、お金以外の価値というか、喜んでいただいてその喜びの声を直接聞けることの価値に目が向くようになったんですね。
  また、専門学生の方の若々しい斬新なデザインに触れることは当社のデザイナーにも刺激になりますし、デザインセンスがあり意欲に燃えている将来のデザイ ナー達と人材ネットワークができますから、ホームページ制作のお手伝いをお願いできるということでも利点がありましたしね。

ホームページのデザインを請け負うインターネット事業部は、ご子息にまかされているそうですね。

はい。もともと息子の発案で始めた事業ですから。当初は織ネームの仕事を継いで欲しいと思っていたのですが、繊維不況で先行きの見通しが立たなくなってきたところに、息子が今の業務をやりたいと言ってきましてね。それじゃあ社内ベンチャーとしてやってみようと97年に始めました。
  インターネット事業部は東京に居を構えていまして、テレビや雑誌等の取材を受けたりして、注目を浴びているところです。

今後、インターネット事業部が軌道に乗ってくれば、本業の方は店じまいということも有り得るのですか。

  繊維業界の景況は厳しいですが、織ネームにはお客様に喜ばれる要素がまだまだありますから、これをやめることは考えていません。
  繊維は技術開発面でほとんど行き着いたかなと思っていたのですが、これまでの悪しき職人気質を捨ててより良い職人としてお客様の声に素直に耳を傾け、注文に沿うように智恵を絞って考えてみれば、まだまだ進歩できるのではないでしょうか。

最後にひとこと。

  不況だからこそ、セミナーに参加して一生懸命に勉強しましたし、お客様からの情報を素直に受け入れる心が持てたのだと思います。
  逆境でも物事を明るく考え、積極的に、前向きにプラス指向でやっていれば、何かが見えてくるものなんですよね。

●プロフィール●  
淺地 満夫(あさじ・みつお)氏。  
1942年(昭和17年)生まれ、57歳。趣味はホームページを心の赴くままに渡り歩く「ネットサーフィン」。そんな中から、デザインや色合いなど 仕事のヒントが見えてくると言う。

産業情報センター発行「産業情報FLOM」より)